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イワユル”譜面”......と言うものに付いて書いて置こうと思います。
私のBlogは、音楽を生業となさっている皆様から、アマチュア音楽愛好家の皆様にもご覧頂いている様子です。有難うございます。
  Proの皆様には、何を今更で、ございます。
人に渡す譜面を、お書きの皆様で、書き方を悩んでいる方が居ましたら、一助となれば、と思います。
自分一人のMemoとしてでは、無くて、皆様に見て頂いて、音楽と言う共同作業をする上で必要な、”譜面の最低条件”を書いて置こうと思います。
譜面を書く事の意味、譜面の価値の大きさ、をご理解頂ければと思います。
   ”最低条件”としましては、その譜面を見て、その曲を知らないPlayerが演奏する為の、必要最低条件が書き込まれていると言う事です。迷う様な書き方、曲の進行等、何通りか考えられるものもNGです。書き込み過ぎて見難いのもNGです。

   1)音符は的確な大きさで書かれなければなりません。Stageで照明が明るくなったり暗くなったり、チカチカ色が変わっても問題無く、読めなければ、なりません。音符が小さいとそれだけで”この音符は、弾かなくても良いのか?参考までに、書いてあるだけなのか?”と言う心理が働きます。
  本番間違ったら首が飛ぶかも知れないPlayerに渡す譜面だと、覚悟して書いてください。貴方の個人的なMemoならいざ知らず、です。

   2)上にも書きましたが、曖昧な表現は、駄目です。曲の進行、音符の位置、何通りか解釈可能な、表現は、却下です。間違いが、起きたら、それは、譜面を書いた貴方の責任です。”お玉”は、五線にのっているのか、間に入っているのか、アウフタクトは的確に表現されているか、D.S. Repeatその他、誰が見ても、二通りの解釈など有り得ない書き方をしてください。
  拍子は間違っていませんか?4/4と2/2では、大違いです。先日、某JazzVocalさん(名前は書きませんが、名の知れた方です)、の伴奏をしましたが、拍子が書いてありませんでした。本人に聞いたのですが、”拍子”を理解していないのか、日本語が駄目なのか、明確な返事が返って来ません。"in two? in four?"と、聞いても駄目。結局、両方やって、区別するはめに、なりました。Liveの、本番中です。”書いた奴、出て来い!!”です。Jazzの皆さんの、この手の譜面も、結構危険なものが有ります。”解ってるよね、この曲”と言う気持ちが何処かにあるのでしょう。譜面を書く時に”解ってるよね。”は絶対に、NGです。その曲を、まったく知らない人に、渡す譜面、と言う前提で書かなければなりません。
    Finaleは、大変安心して読めます。手書きで、為さる方は、カッコ良く書かなくても良いですから、的確に明確に書いてください。熟練した方の、手書きの譜面は問題無く読めます。    
たまに、非常に格好良く書かれた譜面で、読めない譜面があります。これは、お仕事には使えません。記念に?!ご自分のMemoに取って置いてください。人に見せるべき物ではありません。私はこの手の譜面を”お習字譜面”と呼んでいます。
  正確には”お習字譜面”は、もう1種類ありまして、綺麗で読める、演奏も可能、ですが、下記のChordNameの所で書いていますが、音楽的理解の乏しい、若しくは無い、譜面を入れています。C#の音をC#で表現するのか、Dbで表現するのか、この事だけでも貴方の理解の程度、考え方が現れます。どちらも間違いとは言えない場合も多いです。譜面を渡す楽器がSax,Pet,Violin,,,Melodie楽器なのか、鍵盤関係なのか、でも表現は変わります。若しくは変えるべきでしょう。しかしながら”お習字譜面”は最低限、音は出ると言う意味で評価は出来るかもしれません。汚い譜面、読めない譜面は音が出ません。

横道に反れますが、Vocalさんで、歌は上手いのに、譜面を書けない方がタマニ居ます。私はVocalの皆さんにも、譜面は書くように勧めています。完璧でなくても良いですから、譜面を書くことは、最低限出来るようにするべきです。譜面を書けないと言う事は、基本的な音楽用語、概念を、理解出来ていません。他の演奏家の皆さんと、話がスムーズに行きません。上記の方も歌は上手いですが”拍子”と言うものを理解していない、知らないので、説明出来ない、と言うことだと思います。打ち合わせが、上手く行かない、リハに時間を取られる、など、問題が起きますので、最低限、書けるように、しておかれることをお勧めします。

駄目な譜面に対して良く使われる表現に”これは、貴方の個人的、Memo"と言うのが有ります。要するに、仮に間違いは無かったにしても、見難くて使えない譜面です。大勢の皆さんに見て頂く事を、Stageで使う重みを、念頭に置いて書いてください。大勢の皆さんに合意を得られない譜面は使えません。一つの音符でも人によって書き方が、微妙に異なります。八分音符が、四分休符に見える書き方を、する人が居ます。事故の元です。その音が出てこない、半拍ずれて音が出てくる、と言うことが起きます。これは、誤解を招く譜面、を書いた貴方の責任です。
  Finaleを使う場合、Fontで表現する事になりますが、Fontと言うものは、最大多数の皆さんに”これは、A"、”これは、四分音符”と、合意を得た上で使われているものです。それでも、見難いものもありますが、手書きでも同じことです。最大多数に合意を得られないなら、それは”貴方の個人的、Memo"です。
   次に、譜面の価値に付いて、書いて置こうと思います。
下に、簡単な、Popular音楽で使われる表記を書いておきました。この二つのChordNameは間違いです。
Dm7-5



構成音は、問題有りません。書いて有る”お玉”に付けられているChordName、の話です。間違いとミナサレナイ場合も有ります。それは、音楽の内容によります。Jazz的な解釈をするべき音楽なら、これも有り得ます。ですが、歌われる音楽で、一般的な、書法では、間違いです。私は”ConfessionOfStupidity"と呼んでいます。お知りになりたい方は、然るべき先生から、和声のLessonをお受けください。
    これは、ホンノ一例ですが、簡単な譜面でも、和音のつけ方、音楽の表現の仕方、色々な、可能性があります。それを、的確なバランスで、構成して、演奏家の皆様に、見てパッと理解してもらう、書き方をしなければ、なりません。
   ChordName、音符等、書いた人間がどこまで理解しているか、譜面に現れます。”ConfessionOfStupidity"を見つけた場合は、それなりに疑って、譜面を見る事になります。”大丈夫か??この譜面は??”と、なる訳です。
   信頼出来る譜面は、見た瞬間に、なるほどと思わせるものが、有ります。危ない譜面は、一目で危ないですね、、、、弾いて行くとやはり、ああ、やっぱりになる事が多いです。
  非常に簡単なC Meloでもです。なんで、こんな紙切れ一枚がこんなに高いの??と思われる方が居ると思いますが、その紙、一枚にその人の知識、考え方が、音楽的に表現されているから、その価値がある訳です。
  お歌をお歌いになる皆様、タマニ伴奏をしていて、歌いだしが、出れない方がいます。自分の知っているイントロでは、なかたりした場合です。これが、Chansonをお歌いになる、皆様が、ご自分用の譜面を、書いて貰う理由です。貴方が、そのイントロでなければ、出られないなら、その譜面をご自分で用意しなければなりません。私が自分のイメージで演奏しようとする時、譜面を書いてBandの皆さんに配ります。同じことです。
   イントロ、構成、Ending、やろうと思えば、星の数ほど、可能性はあります。JazzのStandard,OldiesSong等で、譜面無しでやることは、あります。その場合、Vocalさんは、イントロその他、全て演奏家にお任せになります。Tempo等、簡単な注文がある場合も有ります。Oldiesは、大体、どこに行っても、形はそれほど変わりませんが。Vocalの皆様は問題無く、歌い始めてくれます。
   譜面を用意しないと言う事は”どんなアレンジでも歌うよ”と言うことです。

   より、気持ち良く、良い歌を歌いたいならば、ご自分用の譜面をご用意なさる事です。
若干の金額でも、ご自分の楽譜を手に入れる為に、お支払いになる事は、一つの覚悟の現れだと思います。ご自分と”この歌を覚えるぞ!この曲を弾けるようにするぞ!”と一つお約束、してみては、如何ですか?
  譜面が一緒でも、出てくる音は、カラオケの様に毎回、同じではありません。人間のやることですから。しかし譜面が有れば、音楽の骨格、土台が決定します。音楽は、生ものです。生ですから、上手く行かないリスク、失敗するリスク、も有ります。ですが”生き物としての音楽”の感動を体現するには、生しかありません。譜面はその根本を決定します。ですから重要なのです。カラオケが横行する以前は”譜面=命”でした。暗譜でやっても、生の音楽は永久に”譜面=命”です。

  最後に譜面は、ナカナカ完璧を期する事は難しいです。何年か経った後に”これって、こうじゃない!”と気づく事は有ります。何か問題が有ったとき、鉛筆書きで、簡単に書いて置くという事は、演奏家同士の不文律でもあり、顔を合わさない者同士、文通の様なものでも有ります。”ここのChordって、こうじゃない??このお玉、こっちじゃないの??”とやっている訳です。初めて自分の譜面に書き込まれたら、びっくりするかも知れません。憤慨する人も居ます。ご心配、要りません、そんなに簡単に、皆さんに納得して貰える譜面は書けません。
    皆さんの納得する所が見つかったら、鉛筆書きも収まります。
 
書いたら出来るだけ多くの人に、見て頂いて、ご意見を聞くことです。勿論Finleを、お使いの場合もです。私も現在は、手書きはやりませんが、最初は手書きで始めました。写譜Penで書いていました。Finaleを使い始めた時も、仕事場に書いたものを持って行って”このお玉が、小さい、大きい”、”線が細すぎる”、”RepeatMarkが小さい”など、皆さんの意見を聞きました。これを、やらないと、使える譜面は、書けません。
   小さすぎると、見落としたり、小節線と、音符の縦線を見間違ったり”取りあえず書いて有るだけで、無視すべきもの”と言う意識が働く事も有ります。
人に認められる譜面を書くには、音楽的勉強と現場での、経験が必要です。一朝一夕には、出来ません。腰を据えて、先輩諸氏に、色々聞くことです。

   以上、色々、あれこれ書いてきました。ずいぶんキツイ事を言うなと、思われた方もイラッシャルかも知れません。譜面を書くと言うことは、演奏家の皆さんに対して、聴いているお客様に対しても、大変責任の重い仕事です。演奏家の皆様は、必ず”何だ!!!この譜面!!馬鹿じゃないのか!!”と言う思いをした事が有る筈です。
  どこまで行っても、譜面は、音楽以前の話で音楽そのもの、には成り得ません。音が出てやっと、音楽です。ですが、音楽以前に、大変重要な、根幹的問題です。お書きになる、皆様は、その辺り、ご理解の上、お書き下さい。

追加ですが、一般の出版物の正解率は、70-90%だと思います。Classic関係はもっと、高いと思いますが、Popular関係はこんなもんでしょう。最悪の場合、50%切るのでは無いかと思われる譜面も有ります。昔”印刷された譜面だから、間違いは無い”などと言う話を聞いたことが有りますが、とんでもない話です。実際に演奏する場合は、どうぞ、目を通してからお使い下さい。

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